水と光

2016.03.31

アトリエに来る途中、ふと道脇を見ると河の水が美しく輝いていました。街にはこういう光景がごく当たり前のようにそこにあり、心の記憶のどこかに残り、ものづくりに反映されているのだと思います。デザインは環境の産物だと思います。hatsutokiのワードローブは、澄んだ空気、美しい水、すぐ近くにある山の景色から生まれ、どこか故郷の懐かしさや、あえて都会から離れものづくりをするほんの少しの反骨精神もある。そんな服を作れたらと思っています。

_murata

桐生産地の旅

2016.03.21

先日、群馬県桐生市に行ってきました。桐生は東の西陣と呼ばれ、シルクの織物の産地で有名になった産地です。シルクを使った贅沢な「ハレ着」を作ってきた産地なので、高単価の織物が多く、今でも世界の名だたるブランドの生地を作っている産地でもあります。

街にはとても感度の良い老舗の有名セレクトショップもあります。ここまでエッジの効いた服を街の人が買っていくもなのかと尋ねたところ、店員さんも地元出身でいわく「実際は街のお客さんがほとんど。祖母や父の代でも大事なここ一番の行事ごとでは、洒落て出ることが多い、街にはそういうDNAが脈々と受け継がれているのでは」と。繊維産地の中では東京からの距離も近く、デザイナーや、文化人が昔から出入りしていた事も関係しているかもしれません。

写真は、ニードルパンチと呼ばれ生地と生地を張り合わせる特殊な機械を持っている工場にお邪魔したところ。すぐに実験できるようにかわいい端切れがたくさん準備されていて、体験をさせてもらったところ(かなりポップな仕上がりに…笑)。思いついたらすぐにプロトタイプが作れる環境が素晴らしい。この後、刺繍やさんにもお邪魔したのですが、そこでも、東京から来たデザイナーが一日ショールームで籠ってアイデアを練り、すぐに実験。というようなものづくりが実際にされているとのことでした。

このような、アイデアと実践の距離が近いことは新しいものを生み出すためにとても重要だと思います。桐生は東京から近いことでそれがおそらく昔から、ごく自然に行われていたのではないかなと想像できました。きっとその風土や職人さんの気質もデザイナーにとっても心地よいのだと思います。近年クリエーターの移住者も増えていて、今後がとても楽しみな産地の一つです。

 

冬の朝

2016.02.22

朝、通勤途中の橋の上から。
西脇の冬の朝の景色は好きなのです。特に朝。街全体が霧に覆われていて、朝日が浅い角度から差し込むと金色のもやにな ります。あの景色は冬にしか見れません。山や畑や土手に霜が降りて光るあの景色も当たり前のような冬の景色ですが、来年までもうお預けです。こんな景色を 見ながら通勤する生活が贅沢だなぁ、とも思います。
と言いつつ、朝は寒すぎるので春が待ち遠しくもあります。

_murata