hatsutoki ストール展示即売会 @créer/広島

2016.10.04

10/2から10/19まで開催中。繊細で心地よいハツトキのテキスタイル。秋冬に重宝するストールを展示販売しております。
広島では初の販売です!この機会に、ぜひお手にとってご覧ください。


créer
広島県広島市中区大手町2-5-11 はるぜんグラン・リーブ5F
TEL 082-236-9878
営業時間 10:00 -18:30  不定休
http://www.e-cloth.jp/

Mustard

2016.10.04

京都の四条烏丸を少し下ったところに位置するお店「Mustard」にて、hatsutokiの商品をお取り扱いいただいています。

hatsutokiの定番であるダブルフェイスのアイテムを始め、susuriやikkuna/suzuki takayukiなど素材を生かした、うつくしい生地で仕立てられた服が並んでいます。3階部分には手織りの工房を構えており、ここで織り上げた布で作られたストールや鞄などもご覧いただけます。

10/11(火)までhatsutokiの秋冬の新作もボリュームアップして、お披露目しております。これから、ようやく京都も紅葉が色づき始める季節。ぜひお近くにお越しの際はお立ち寄りください。


Mustard
京都市下京区東洞院通松原上ル燈籠町588
TEL 075-344-2455
営業時間 11:00 -18:00  定休日 水・木曜日
http://www.mustard-3rd.com/

播州織ができるまで⑩ -製織について-

2016.10.03

織物が出来上がるまでの工程を追ったこのシリーズも10回目。ようやく、織りの工程までたどり着きました。

一口に織物といっても、いろいろな素材があるように織り方も様々。織りたい生地によって、実は機械も違います。生地を織る工場を、産地では機屋(ハタヤ)さんと呼んでいますが、機屋さんによって持っている機械も変わってきます。染めや加工と大きく違うのは、家業として営んでいるところが多いということ。ほとんどが家族数人で、何台もの織機を一斉に動かしています。

機械で織る、ということは手織りなどと比べて量産もできてスピードも早く、便利であるように聞こえますが、それはまったく違いました。機屋の中は、ある程度の湿気がなければ糸が切れやすくなってしまうため、夏は時に40度を越える室内で作業をしなければなりません。それでも、手織りでは到底扱えないような細い糸は、ちょっとしたはずみで切れてしまい、職人さんはその度に一本ずつ手で結び直していきます。

hataya

織機自体のメンテナンスも、職人さんの日常の仕事。調子が悪ければ機械を一旦停止させ、部品を交換する必要があれば、昔動いていた古い織機から部品を解体して使いまわす。塵や糸くずが織り目に飛び込まないよう、常に機械は綺麗に保つ必要があります。広い工場、大きな機械を目の当たりにするとそれがいかに大変なことか実感します。

ライトコットントレンチコート

2016.10.03

たっぷりとした分量のトレンチコート。着る人の動きに合わせ美しく布が揺れます。ベルトで絞られ自然と寄ったギャザーは裾まで波打ち、影を作り、奥行きのあるテキスタイルの色味をより一層引き立てます。

シャツ用にと開発したテキスタイルからインスピレーションを得て、コートのデザインを考えました。布をじっと見つめながら、揺らしてみたり、壁に掛けてみたり、絞ってみたり。そうしているうちに、この布がトレンチコートになったらどんなに美しいだろうと想像を膨らませワクワクしながらデザインをスタートしました。

テキスタイルは3色もの色が重なりあった深みのあるシャンブレー。柔らかい生地感と光沢は女性らしく繊細でありながら、細かいヘリンボーンが施されるテクスチャーは男性的でもありました。2面性を兼ね備えた生地の良さをそのまま形にしようと考えた時に強さと女性らしさを兼ね備えたウェアのイメージが湧いてきました。

トレンチコートのルーツは本来軍用にデザインされたものです。高密度のギャバジンなどで仕立てた物が定番ですが、あえて繊細なテキスタイルを用いて、ミリタリーの持つ強くたくましいイメージを引用し、繊細で凛とした女性像と重ね合わせました。クラシカルを洗練させたシーズンテーマ「KIKYOU(帰郷)」のイメージを代表するアイテムでもあります。是非ご覧ください。

_murata

 


ライトコットントレンチコート

[カーキ][ホワイト]

codama[栃木・宇都宮]

2016.09.28

9/17(土)栃木県宇都宮に[codama]というセレクトショップがオープン!こちらにて、hatsutokiをお取り扱いいただくことになりました。

こだまのように、人やものが共鳴しあうようなお店。心地よく、こころが踊るような日常着が揃っております。どこか懐かしく、ゆったりとした時間が流れる空間です。

お店に行けば栃木のいいところや美味しいお店も教えてもらえるかも。お近くにいらした際は、ぜひお立ち寄りくださいませ。


codama
栃木県宇都宮市塙田3丁目5−24 田村ビル2F
営業時間 :12:00 – 20:00
定休日 : 水・木曜日
HP : http://www.codama-utsunomiya.info/
instagram @codama_utsunomiya

hatsutoki books vol. 13 [ホテル カクタス]

2016.09.23

9月も下旬にさしかかり、ようやく秋の気配が感じられてきました。hatsutokiの2016年秋冬のテーマは「帰郷」ということで、帰る場所にまつわる本にしようと思います。今回紹介するのは江國香織の「ホテル カクタス」。

この本の登場人物は、きゅうりと帽子と数字の2。なんのことだか……と思われるかもしれませんが、全員、正真正銘本物のそれらなのです。きゅうりはおおらかな土地で育った、みずみずしくすこやかな青年で、帽子はかつては行商をしたり、占いをしながら転々と色々な持ち主を渡り歩いていた放浪者、数字の2は几帳面な性格で、割り切れない物事には耐えられない性格です。

彼らが一つのアパートで住まう日常が描かれた話は、可笑しみがありつつも、もしも私たちの身の回りのモノが話せたならば……と想像してしまいます。ばらばらな生い立ちを持つ者同士が、何かの縁で一つ屋根の下で暮らしている時間は家族や友人のようでもあり、自分たちの身近な関係と重なります。へとへとになった時に帰る場所や、話し込んで夜が明かせるような人がいることは幸せだなと、ふと思ってしまう作品です。

_tatsuyama

instagram #hatsutokibooks

ツイルチェックシャツ

2016.09.17

秋の乾いた空気、透明な光の下では山や草木の紅葉の色がよりいっそう美しく見え記憶に残っていました。私達が拠点としている兵庫県西脇市は四方を山に囲まれていて、植林された常緑樹が少なく、雑木林の山が多いため、秋の山の景色は大変美しいのです。そんな景色を思い浮かべながら作ったオリジナルのチェック柄です。

一見すると、どこにでもある伝統的なチェック柄の様にも見えます。古くからある、伝統的なチェック柄もやはり自然の色のインスピレーションから配色を考えられたものだったからではないでしょうか。私達もその美意識に習い、私達自身が見た景色、光、空気をその柄に落とし込もうと思いました。そして現代の洗練された技術をもって、上質で細く繊細なコットンで織り上げ、hatsutokiの生地ならではのアイデンティティをもたせました。織り上がった生地は皺の陰影や、光の加減によってほのかに変わる色の深み。美しい質感となりました。ふわりと軽く薄い生地は空気を纏うように軽やかで優しい肌触りのシャツです。

ノーカラーのシャツでスッキリと仕立ました。上質な黒蝶貝の貝ボタン、背中に入った細やかなピンタック。糸作りから染、織り、仕上げ、縫製まで何十人もの職人の丁寧な仕事が一枚のシャツに凝縮されているのです。是非ご覧ください。

こちらのシャツの生地の制作工程を追いかけた動画を公開しております。そちらも合わせてご覧ください。
▷動画【hatsutoki Inspiration & Making】

_murata

 


 

ツイルチェックシャツ
[カーキ][ネイビー]
オンラインショップでもご覧いただけます。

播州織ができるまで⑨ -経通しについて-

2016.09.09

前回は、畦取りの工程で経糸を色順に並び替えるという作業について話しました。今回は、織り出すまでの最後の段階のお話として「経(へ)通し」について。

経通しの作業は、幾つかの段階に分けられます。一つは「経糸切れ停止装置」というものに糸を通す工程。これは織っている時に糸が切れたことを感知するセンサーの役目を果たしており、写真の手前側に写っているものです。これによって数千本もの糸が一本でも切れたとき、機械が瞬時に止まるようできています。

次は「綜絖」というものに糸を通します。綜絖は糸を通す穴のあるワイヤーで、写真では奥側に写った長いもの。これは、経糸を上下に動かすための道具です。上下に開いた経糸の間を緯糸が通ることがくり返され、布が織られていきます。

そして最後に「筬」というものに経糸を通します。 経糸が一本一本絡まないように整え、同時に密度を決めるものでもあります。緯糸を打ち付けて織り進めていくための道具です。

osadoshi

数千本もの糸を、実は数工程に分けて何度も通されていることに驚き。これらの作業は機械で行うこともできますが、未だに手作業も主流です。ボイルといわれる強撚糸や、とても細く繊細な糸などは特に手で行わなければいけません。流れるような手さばきで、着々と糸を通し続ける職人さんのお仕事は、息を止めて見入ってしまいます。

忘れられないブラウス

2016.09.03

数年前に、旅先で偶然見たアンティークのブラウスの記憶が頭の片隅にずっとありました。そのブラウスは見るからに繊細な手仕事で織られた布を使い、品の良いレースが慎ましく施されて女性らしい。そしてとても贅沢な素材使いにも関わらず素朴さがありました。触れた瞬間に思わずドキドキした事を良く覚えています。

しかし、そのような美意識を踏襲しているようなデザインの服は今、どのお店で探してもなかなか見つからない事もその後に気が付きました。上品さと素朴さは、一見すると相反する要素の様にも思えるので、バランスを保つことはとても難しいのです。上品な服はいかにも高級そうな事を主張しないと埋もれてしまうし、素朴な服もいかにもナチュラル、地球にやさしい事をわかりやすくしなければなりません。

私はその記憶の中の、忘れられないあの服の美意識に習ったブラウスを制作しようと思いました。hatsutokiが得意とする細くて繊細なコットンは「上品で素朴」にピッタリの素材であることにも気が付きました。シルクの様なしなやかさを持ち、綿ならではの慎ましさを持っている希有な素材だったのです。控えめなフリルを胸元に。ボタンは質の良い貝ボタン。裾広がりの袖は身体の動きに合わせ軽やかに揺れます。

素材が良い服は、自然と背筋が伸びます。繊細なブラウスを身に纏うと丁寧な暮らしを思い出します。懐かしい記憶に触れたような感動。胸の内側から染み出てくる様な感動を呼び覚ますような、そんなブラウスになれば、と思いながらデザインしました。是非手に触れて見てください。

_murata

 

ツイルブラウス

[ネイビー][ホワイト]

オンラインショップでもご覧いただけます。

hatsutoki books vol. 12 [地球の上に生きる]

2016.08.21

今回紹介するのは、アリシア・ベイ=ローレルの[地球の上に生きる]。彼女が、1960年代後半にウィラーズ・ランチで暮らした20代の実体験をもとに綴られています。住居の作り方や野外での調理法、せっけんの作り方や薬草の利用の仕方(さらには自分でするお産まで!)あらゆる人の生活に関わるテーマについて、漂うような絵と文章で書かれている一冊。

この本が長く読み継がれているのは、自然とともに暮らすことへあこがれる気持ちや、今や知らないことばかりとなった環境への脅威が私たちの中にあるからなのだろうと思います。その一方で「意外と、飲み水って手に入れられるのかも」と安心する心地もおぼえたり。

この本に載っている内容をし尽くすということは容易くありませんが、一つずつ実践してみるということはできそうです。身近なところでいえば、果実酢の作り方というのを読んで、まずやってみようと思いました。そして、ついつい夢みてしまったのは可動式の住居。車や船の上で住んで生活するというのはとても身軽で、たくましくて、いろんな景色を見られそう。かつては移住の習慣が深く人々に根付いていたように、それは人生で一度経験したい感覚です。

_tatsuyama

instagram #hatsutokibooks