小春

2018.12.03

今年もあっという間に過ぎて、ついに十二月になりました。暦では、もう冬を感じてもいい頃なのですが、冬の始まりに暖かい日をたとえる「小春」ということばが似合う、今日の西脇はほのかにぬくもりも感じる陽気でした。

昔ながらの日本家屋に住んでいるのですが、実は家のほうがよく冷え込みます。灯油ストーブを点火させると、灯油のにおいがツンと香って、それもどこか冬の訪れを感じさせるのでうれしくなります。それでもそろそろ、真冬に向けたコートをおろすときかもしれません。年末にむけて、忙しい方も、体を大切になさってくださいね。

[KOHARU(コハル)]という名前のついたシルクの糸で編み上げたリブタートルネック。あたたかで、やさしくて、なんだか名前とぴったりだなと思いました。インナーとしても役立つアイテム。ぜひチェックしてみてくださいね。

    [KOHARU ふわふわシルクリブタートルネック] 詳細を見る

長谷川商店のものづくり

2018.11.27

シルク本来の柔らかさを追求した[長谷川商店]のシルクリブタートル。この冬に、hatsutokiのオンラインストアに登場しました。愛知県を拠点に、世界中の高品質の糸を長年取り扱われてきた長谷川商店。糸の質からこだわり抜き、独自の糸加工の技術によって、ほかにない素材の良さが魅力です。素材やものづくりに関して、お話をうかがいました。

 

長谷川商店のシルク
長谷川商店の絹紡糸は高い技術を持つ中国の絹紡工場で、上質な繭の選定から高度な紡績加工技術を経て、日本へ輸出されています。質の良い絹紡糸は一般的なものと比べて、白度や光沢、風合いがまったく異なるといえるほどの仕上がりなのだといいます。これは三十年以上、永きに渡る絹紡工場との協業の賜物。

その絹紡糸をシルクの染色に長けた日本の染工場で染色し、絹紡糸だけでも220色という膨大なカラーを常にストックしているのは、長谷川商店の大きな特徴の一つ。そして、何よりも他社の絹紡糸と長谷川の絹紡糸が異なるのは、染色後に自社の全自動ワインダーによって、すべての糸の欠点が除去されているところ。そのしごとによって、のちの工程の生産性の高さと安全性を高めているのだといいます。

 

ふわふわとした感触のひみつ
このリブタートルに使われているふわふわとした触感のシルクは、上質な絹紡糸の表面を、自社で開発した特別な加工をほどこしています。繊維を細かく毛羽立たせて、繊維と繊維の間に空気が入り込み、それによって繊細な肌触りと、これまでにない温かさが生まれました。

もともとシルクの繊維の細さはカシミアの半分。そのシルク繊維が更に細分化することによって、これまでにないシルクの新しい肌触りが生まれたのだそうです。触ると、ウールやカシミアのようなふんわりとした触感と、コットンのようなしっとりとしたなめらかさがあります。これを服のかたちにしたときも、着る人がシルクの優しさに包まれているように感じていただけるデザインを心掛けているといいます。

 

ものづくりにおいて、大切にしていること
「シルクの良さをいかに引き出すか?」これを常に考えているということばに、あらためて素材への強いこだわりを感じました。シルクを身に纏う喜びを一人でも多くの方に感じてほしいといいます。

ふわふわとあたたかなのに、しっとりとしたシルクのしなやかさや心地の良い重みも感じる一着。ぜひチェックしてみてくださいね。

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ウルグアイ産のウールで織り上げたマフラー

2018.11.26

今年登場した、バイカラーのウールマフラーはウルグアイで育てられた羊の毛を使っています。ウルグアイは南米のブラジルの南側に位置する国。国土の八割が農地で、農業や牧畜をしているといいます。この地で生まれたウールはカシミヤの繊度に相応する、柔らかくしなやかで、膨らみがあるのが特徴です。年間に4~5トンしか採れない希少性の高い品種です。

hatsutokiではこのウールを緯糸に使い、二重織でよりふっくらとした感触になる組織で織り上げました。製織までを西脇で行った後、仕上げの加工はウールの生地の産地として栄えた尾州にて行っています。ふんわりとした厚みを持たせるために縮絨させ、肌に心地よい感触。


バイカラーウールマフラー ¥16,000+tax

繊度の高いウールは、繊維長が長いためにチクチクせず、獣毛のタッチが苦手な方やお子様にもおすすめできるほどの、なめらかさです。ぜひチェックしてみてくださいね。

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冬に纏う、KIKKOUのジュエリー

2018.11.23

季節や気温によって気分が変わって、身に纏いたい色が変化する。それは大きな年月の流れでも常に起きていて、それでもやっぱり冬は濃い赤が魅力的に感じてしまいます。

糸と金属を使い1つ1つ手でジュエリーを作り出すブランド[KIKKOU]と、hatsutokiのコラボレーションによって生まれたシリーズは、深く奥行きのある紅のような赤色。平らな金属の幅が広めに作られたかたちは、繊細に巻かれた糸の色味をより引き立て、鮮やかに目にうつります。

以前、作品の制作風景を取材させていただいたのですが、繊細で丁寧な手仕事で長い時間をかけて作られていくようすをあらためて知ってから、ジュエリーをみるとより一層うつくしいすがたに心が動かされます。

ただいま、バングルとイヤリングはそれぞれ1組ずつストックがございますので、先着にはなりますがすぐにお送りすることができます。ご注文が重なってしまった場合や、ネックレスをご希望の方はご注文からお送りまで一ヶ月ほどお時間をいただいております。


[KIKKOU × hatsutoki イヤリング] ¥18,000+tax


[KIKKOU × hatsutoki バングル] ¥16,000+tax

ほかにも、片耳のピースごとに選べるピアスやリングなどもセレクトしています。KIKKOUのスタジオで取材させていただいた制作の風景も、こちらからお読みいただけます。ぜひ合わせて、ご覧ください。

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nicethings. 1月号に掲載されました。

2018.11.22

11/22発売のnicethings.1月号にて、デザイナーの村田が文章を寄稿しました。東京から織物の産地に移り住んで、六年半の年月のなかで感じたことを、本人の言葉で綴っています。

暮らしに寄り添う贈り物の特集は、いろいろな作り手の制作風景を見られる一冊。特別なものとの出会いが感じられそうです。本日より全国順次発売です。是非お手にとってご覧ください。

贈り物の思い出

2018.11.21

家の中を見回すと、たまに「もらったものに囲まれて生きているんだな」と気づきます。これは母からの、これは昔のバイト先の先輩からの、この本は友人から……と。ものを見ると、その人との思い出も、ふと頭の中を巡って懐かしくなるものです。

そうやって日常のそばに置けることが多いから、ものはもらうと嬉しいもの。その一方で、贈り物として思い出深いものは、私の場合は、やっぱり手紙やことばかもしれません。日々の生活ではあらためて伝えられない感謝のことばでも、筆を思うままに走らせて描いたイラストでも、その人の手のしごとや思いをより直接的に感じるものはやはり嬉しさもひとしおです。

hatsutokiで贈り物として選んでくださる方にも、贈る人に代わって、気持ちが伝わるといいなと思いながら一つずつ丁寧にお包みしています。そのプレゼントがより鮮やかな記憶として、贈る気持ちとともに届けられたらうれしく思います。

商品のプレゼント包装は、いつでも無料で行なっています。西脇の空を落とし込んだ包み紙に、身近な草花を添えてお届けします。ご希望の際は、お気軽にお伝えください。
ラッピングサービスに関して、詳細はこちら。

オリジナルのレザーベルト

2018.11.20

hatsutokiが拠点とする西脇は北播磨地区というエリアに位置します。「播磨」が指す場所は、兵庫県から遠方の方にはなじみが薄いかもしれませんが、兵庫の西部一帯のことをいいます。播磨の南、姫路の周辺は古くより牛革の産地として知られていました。今も、いくつもの革工場があります。

遡れば平安時代に書かれた書物にはすでに、播磨の地名が「皮革の産地」として記されました。それを考えると、播磨の革づくりの歴史は千年を超えています。また、同時代から兵庫県の但馬地方は牛の飼育がされていた記録がありました。食用のほか農業としても重要な労働力だった牛。古くから牛とともに生きてきた土地だからこそ、今もなお飼育や革に関する技術が受け継がれていたんですね。

この姫路のまちで鞣されたヌメ革を使って、以前にオリジナルのベルトを作ったのですが、この頃、あらためて使い心地がいいなと感じます。使い続けてもくたるどころか、柔らかくなって使いやすくなっていき、どんな装いにもつけやすいのでつい選んでしまうのです。


一年、愛用して使い続けたスタッフのベルト(上)と、新品のもの(下)。植物タンニンでなめされた革は、色の深みやツヤ感が上がり、うつくしい経年変化をたどります。一年使い続けたものは、ヌメ革特有の飴色になっています。

金具の部分は装飾が省かれた、さっぱりとしたかたち。どんなボトムスにも合わせやすい、シンプルなデザインです。ベルトは細めで、女性らしいニュアンスでありながら、質感はしっかりとしていて、安心して長くお使いいただけます。

ゆっくり時間をかけて愛される、hatsutokiの隠れた定番になればいいなと思っています。こちらの商品は、通常は13cm角の紙の貼箱に入れてお届けしています。ご希望があればラッピングも随時承りますので、お気軽にお伝えくださいませ。


[レザーベルト] ¥8,400+tax

捺染のしごと

2018.11.19

奥の方へ、長く続く捺染台。傾斜のある平面の上に生地を載せ、上から型と染料をおいて、手で一枚ずつ刷る「捺染」といわれる染色技術を持つ工場へ行ってきました。

台の傾斜は染めをほどこす生地の幅によってかわります。幅が高いほど傾斜がきつく、狭いほどゆるい。傾斜によって、どんな幅の生地でも均等に力が掛けられるのだといいます。しかし(あらためて考えると当たり前なのですが)腕が届く長さまでしか判を刷ることができないので、ある一定の幅以上のものは身体的にむずかしい。人の身体の限界によって、作れるものが決まるというのは、製造業の多くがどんどん機械化している今、とても興味深く、原始的な尊い要素のようにも思えました。

ちょっと話は飛びますが、手織りを本業のひとつとして営まれている方とお話したとき「海外には、日本の手機(手で織る機)から工業的な生産体制へ向かう急速な流れでは生まれ得なかった、機械化した手機というジャンルがある」と聞いたのが印象的で、見学をしながらそれをふと思い出していました。うかがった捺染の現場でも手捺染もあれば、セミオートの(半分機械化された)捺染機、ベタの部分を効率的に染められる機械など、時代の生産スピードやクオリティに対応して、細やかな機械化がされていました。工芸と工業の間にある、貴重な創造の現場。

工場は十一月なのに、水分を含んで少し蒸し暑いほどでした。傾斜台にのった生地を乾燥させるため、台の温度は調整できるのだそうで、現場は台から発する熱で暖かくなっていました。真夏はもっと暑いなか仕事をされていると思うと、体力勝負の仕事だと感じました。どんな美しいものも、身の回りのものは全部、職人さんの仕事でできている。それをあらためて教えてもらった一日でした。

錦秋

2018.11.16

赤や黄色、まだ染まりきらない緑色など多彩に色づく風景を、私たちは幼い頃から見慣れていますが、実は日本ならではの光景なのだそうです。落葉する広葉樹が海外の国々の平均的な数の約二倍も種類があることから、木によってちがった色にそれぞれ変化して、美しいすがたを見せてくれるのだといいます。時間を遡ると、氷河期のさなかでも日本は黒潮という暖流のおかげで木々が生き残ったのだそうで、その命が今まで連綿と受け継がれてきたからだ……と、ここまで書いて、想像をはるかに超えた時間軸に、少し気が遠くなる心地です。私たちの身の回りにある自然の景色は、何千年も、何百万年も昔から変わっていないなんて、当たり前のようですごく不思議に感じますね。

ところで、錦秋ということばは「錦織」という織物の華麗で雅な表情をたとえて、秋の景色をたたえたもの。錦織は京都の西陣織が有名ですが、刺繍や後染めの技法を使わずに、多彩な先染めの絹糸や金銀糸を用いて、自然をモチーフにした文様を織りだした絹織物のことを指します。昔は日本に限らず、部族や階級によって装いを区別し、それぞれの錦織の文様があったのだそうです。多様な価値観や、階級などがなくなりつつある世界で過ごす現代の私たちですが、今もなおうつくしい服や、うつくしいものには本能的に惹かれてしまいます。装飾への永遠のあこがれのようなものが、結局は、その飾りのインスピレーションとなる自然へのあこがれのようなものに繋がるのかしらと、ふと思ってしまいました。


hatsutokiが拠点とする兵庫県西脇市も、自然に囲まれたうつくしいところです。今季のテキスタイルは、秋から咲く金木犀がモチーフとなっています。



[ドビーチェックワンピース]

他にも、紅葉を思い出させてくれそうな、あたたかいカラーのアイテムが登場しています。



[コットンギャバジンワイドパンツ]


[バイカラーウールマフラー]

日に日に、寒くなっていきますね。あたたかくして、お過ごしください。

ととのえるための習慣

2018.11.08

快活に生きようとするほど、毎日がめまぐるしく変化に富んで、たまにふっと一息つきたくなります。

息抜き上手な人をみると、いいなと思い、よく尋ねては真似をします。いつからかはじまって、今もなお続く習慣のひとつは、お湯にゆっくりと手を浸すこと。昔アルバイトをしていたとき、洗面所へ行くと、先輩がお湯を洗面器に張っているところでした。「ちょっと疲れると、こうやってお湯で手をあっためるの」と話すのを聞いて、「なるほど、足湯のようなものかしら」と妙に納得。以来、日常でふっとひと時切り替えたいとき、まねをしてやってみるようになりました。

あとは、朝に身だしなみを整えたらさいごに必ずハンドクリームを塗ること。あわただしい朝のリズムが一瞬で整い、小さいことだけど朝の時間に変化ができました。これは友人の男の子の習慣だったんです。手先もきれいで、安心感や安定感のある人柄はそんな習慣からできていたのかしらと思い、影響を受けてしまいました。

そして、深く息を吸って眠りにつきたいような夜は、室内や枕に少しアロマのミストをふりかけると、睡眠の質があがったようによく眠れるので続けています。昔は香りにめっぽう無頓着で、香水も日常ではほとんどつけませんでしたが、アロマでお気に入りの香りに出会ってから、日々の色々なシーンで心をおだやかに癒してくれるのを体感するようになりました。香りってふしぎですね。

乾燥がこれから気になる季節ですが、ただ、肌を保湿するためでなく、同時に香りによって気分もよくなるようなものがいいなと思い、セレクトしたアメニティが登場しました。性別にとらわれない、自然な香りがするのもおすすめしたい理由のひとつ。少しスパイスが効いたような、さわやかなアロマの香りがベースとなったシリーズ[vann vesi vand]。今回入荷したのはリップバームやボディクリーム、フェイシャルトナー、アロマミストなど、日々のさまざまなシーンで使えるようなアイテムです。自然由来の成分を使っているのも、やっぱり安心しますよね。

 


[vann vesi vand リップバーム] ¥1,400+tax


[vann vesi vand アロマミスト] ¥3,600+tax

この秋から、私はボディクリームを手や首元に使っています。持ち歩けるサイズなので、便利なんです。贈り物にもおすすめですよ。ぜひチェックしてみてくださいね。

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