夏においしい、しそジュースの作り方

2017.07.26

最近、生地屋さんを訪れたとき「今日も暑いね。」と冷たいしそジュースをコップに入れていただきました。その時のおいしさといったら!カラダいっぱいに沁み渡って、涼やかな気分になりました。そんなしそジュースの作り方を今回はご紹介します。

[材料]
赤シソ  300g
砂 糖  800gくらい(お好みの量)
水    2ℓ
クエン酸 20g(薬局などで手に入ります)

[手順]
1.赤シソの葉はよく洗ってから水気を切り、ちぎります。
2.大きめの鍋に2ℓのお湯を沸騰させ、赤シソを5分ほど煮出します。その後ざるを使ってこします。
3.お好みの量の砂糖を加えて煮溶かします。砂糖が溶けたら火を止めてクエン酸を加えます。
4.冷めたら保存容器に入れ、冷蔵庫で保存します。

飲むとき、濃さは水で薄めて調整してください。炭酸と割ってもおいしいです。赤じその旬は6~7月と短いのだそうで、もう今年もそろそろ終わってしまう頃。今の季節だけの夏の味、ぜひ作ってみてください。

itocaci [大阪]

2017.07.24

大阪は中津の一角に[itocaci(いとかし)]というセレクトショップがあります。耳にとまるようなこのお店の名前は、清少納言や枕草子がかわいいもの、好きなものをつらつらと紹介したように、良いものを紹介できる場にしようという思いが込められています。

オーナーの北原さんは、もともとアパレルとはまったく違う業界で働かれていましたが、洋服に興味を持つ方々を増やしたいという思いのもと、お店を2016年にオープンしました。印象的なのは、一つひとつ丁寧に選ばれた洋服やアクセサリー、そしてそれらを飾るお店の空間。内装のほとんどを彼がDIYで改装したのだそうで、それぞれのブランドに合わせたレイアウトに沿って、空間が作られていました。それぞれのアイテムの個性や素材感を深く知られて、愛しんでいらっしゃるのが伝わってくるようなお店です。

北原さんご自身、気づくといつもどこか産地に行かれては、産地のものづくりについてとても研究熱心な方!西脇へも、月に一度は足を運ばれていています。ものが生まれるまでの背景を深く知っているオーナーさんだからこそ、信頼して、いろいろな視点から洋服を見ることができそう。お店に行けば、彼が日本各地に赴いては集めてきた面白い生地も見せていただけます。

近くに並ぶ、昔ながらの商店街もどこか下町らしい風情があり、街歩きも楽しめそうなエリア。大阪にいらした際は、ぜひ行ってみてください。


[itocaci]
住 所: 大阪府大阪市北区中津3-20-10
連絡先:itocacicontact@gmail.com
取り扱いブランド: 《fashion》hatsutoki / BANSAN / osakentaro / proto (egg) product project
《accessory》 nozomi okazaki / yuka ishikawa / 16
《textile》日本の布

>>itocaci blog
営業日や時間は、上記HPでご確認ください。

ジュエリーブランド[KIKKOU]の製作風景

2017.07.20

hatsutokiとのコラボレーションジュエリーを製作していただいた[KIKKOU]のデザイナー・亀甲有美さんのアトリエへおじゃましました。どんなところで、あのアクセサリーは作られているんだろう。ワクワクしながら、いざ訪問。

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川沿いに建つビルの一室に彼女のアトリエはありました。ひっそりと静かな、年季を感じる綺麗な建物。アトリエの中は白い空間で、やわらかい光が差し込んでいました。製作の期間は、この部屋でひたすら作品を作り込むのだそうです。

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亀甲さんが製作に用いる、むら染めされたリボン。これは一度ほどいて一本の長い糸にします。それを華奢なシルエットの金属に巻き続けることで、KIKKOUのアクセサリーは作られていました。
hatsutokiとのコラボレーションで生まれた、赤いアクセサリーのシリーズは、深い赤色に染まったリボンが使われています。これらのリボンは、京都の染屋の職人さんから仕入れているのだそうです。繊細でありながら自由な色使いが美しい素材。偶然に生まれる色のにじみやグラデーションはやわからなニュアンスや奥行きとなっていました。

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学生時代は染織の勉強をし、かつて繊維関係の仕事をしていたこともあるという亀甲さん。彼女にとって、糸という素材はいつも身近なもので、それを使って製作することは自分の中では、とても自然なことだと話していました。だからなのか、KIKKOUのアクセサリーは繊細で女性らしくありながら、肩の力をぬいて自然とした装いにつけたいと思えます。日々が少し、特別なものになるようなジュエリー。次回はいよいよ、その製作の風景について。


hatsutoki×KIKKOUのコラボレーションジュエリーは、鮮やかでありながらも深く落ち着きのある赤が基調となったシリーズ。ゴールドの金属面は表面を手作業でマットな質感に仕上げ、落ち着いた表情にしました。ゴールド×レッドの色味が上品で女性らしいアクセサリーです。

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※こちらの商品のシリーズは、ただいまご注文いただいてからお届けまで最長1ヶ月いただいておりますのでご了承くださいませ。ご注文を頂いた時点で、在庫状況を確認しご連絡いたします。詳細な発送日はご注文後、確定次第ご連絡させて頂きます。

hatsutoki books vol.25[CATS, CATS, CATS]

2017.07.16

アンディ・ウォーホルが1950年代を中心に描きつづけていた、ネコのドローイング集。自宅で26匹のネコとともに過ごしていたというウォーホルによって、愛情たっぷりに描かれた、1匹1匹表情ゆたかなネコたちを見ることができます。ウォーホルといえば、キャンベル缶や、マリリン・モンローを描いたような、鮮烈な色彩使いをする印象が強かったので、しなやかな線で繊細な色彩で描かれたネコのすがたを見て、彼のほかの一面を見た気がして新鮮でした。

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“What makes a person spend time being sad when they could be happy?”

どうして人って、幸せでいられる時間を、わざわざ不幸にして過ごすのだろう。彼はネコから1日の過ごし方や、人生の時間の過ごし方はシンプルでいいのだ、ということを教えられていたのかもしれません。ふとした時に手にとって読んだり、大切な人への贈り物にもおすすめの一冊。

日本の染めを巡って[ちいさな藍美術館]

2017.07.14

立派な北山杉をバスから眺めながら、京都の山奥深いほうへ向かい、着いたらそこは時間の流れがまったくちがうように思えるほどに、しずかで緑ゆたかなところ。ここに[小さな藍美術館]はあります。

主人である新道弘之さんは、学生の頃より藍染めに魅せられ、長い間制作活動や研究を続けてこられて、自身が染めの職人でもあります。彼が生きてきた中で、こつこつと収集してきたものを展示した「ちいさな藍美術館」が工房に併設されており、日本の藍染め絞り、また全世界各地でつくられてきた藍染めのコレクションなどを見ることができます。

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美術館の入口のギャラリーショップでは、新道さんが染め上げた絞りの生地や、その生地で作られた小物を見ることができます。作品の数々を見せていただいた時「きれいだろう。俺が作ったんじゃないもの。自然が作り出した模様だから、きれいなんだ」とおっしゃていた言葉に少し衝撃を受けたのを今でも覚えています。


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藍染めによって生まれる色にしろ、絞りでできる模様にしろ、人が作り出すものはどんなに完璧で整ったものを目指しても、どうにもコントロールしきれない「ずれ」のようなものが自然と生まれるもの。それはテキスタイルに関わらず、つくること全てにおいていえることだと思いますが、実は、人はそこに美を見出しているんだと気づきました。長年、藍を研究されてきた新道さんの言葉から、それは簡単な事でないことも同時にわかり、美しさを目指して人が何かを作り出すとき、自然のちからが関与できる隙のようなものをつくることも、ひとつの「技術」なのかもしれないと感じました。ここでしか見られない藍の染めを見に、ぜひ行ってみてください。

[ちいさな藍美術館]
601-0712 京都府南丹市美山町北上牧41
41 Kita, Miyama, Nantan-shi, Kyoto JAPAN
TEL 0771-77-0746
E-mail shindigo@cans.zaq.ne.jp
http://shindo-shindigo.com/


今シーズンの新作、綺麗な藍の色で染め上げたワンピース。

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さらりと着れば、夏でも涼しげ。リラックスした気分で、休日を楽しめそうな一着です。

本藍染キャミソール/45000+tax

ハツユキカズラ

2017.07.13

名前をみると、冬の植物なのかなと思いましたが、じつは春から秋にかけて咲く[ハツユキカズラ]。街の中を歩いていたら、家と道の境目で地面をおおっていました。白とピンクの部分は花ではなく、葉の部分。ピンク色から白へと、季節がうつり変わるのと合わせてゆっくりと色を変化させていくのだそうです。その様子から、花言葉も「化粧」「素敵になって」という白粉(おしろい)を連想させるようなことば。

植物を見ていると、季節をゆるやかにまたぎながら、ふとした瞬間に花を咲かせたり、色が変わっていって、日々刻々と、しっかり成長していただんだ、と感動してしまいます。いつも変わろうとしなければ、景色が大きく変わるくらいの変化はできないのだ!と日々を過ごすエネルギーをくれている気がするのです。

hatsutoki books vol.24 [blossom]

2017.07.07

7月の中頃まで、吉祥寺の古本屋・百年で展示を開催している、安藤晶子さんの[blossom]という作品集。彼女は主に、自分で描いた絵をピースにコラージュをして絵を作り上げています。ほとんどの作品が、ノートブック一冊分くらいの大きさなのですが、描きためた原画、それらを切り離したピース、絶妙なバランス感覚で配置されていくコラージュは、ぎゅっと密度が凝縮していて、なんだかおいしそうな果物のように愛おしい作品たちです。

コラージュという方法は、考えると日常のふるまいや過ごし方ともつながってくるものなのではないか、と考えるときがあります。自分がそれまでにこしらえた、ありったけの材料の中から一番ふさわしいものを、ふさわしい大きさに切り取って、ふさわしい場所に配置していく。どうしてもありあわせでは我慢できなくなったら、その場で作っては足していく。どんな材料を持ち合わせているかはそれまで自分が費やしてきた時間に付随するし、その時々でピースの見え方も変わってくる。そしていつの間にか、時間を重ねた「濃い」絵が完成する。安藤さんの絵には、そんな必然性と偶然性が隣り合った様な、ちょっとしたジャズのような感覚を感じられる気がします。

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そして、同時に面白いなと思うのは、一つ一つのピースはとてもシンプルであること。ある一定のパターンや柄の連続はモチーフも材料も、すごく身近で些細な何かだったりします。それらが組み合わさることで、小さい画面の中からでもどこか違う世界に連れて行ってくれる気分になるのです。

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「何でもない、けれどたしかにいとしい何ものか」「この世に、小さくてもみるべきものは、たくさんある。いくら大きくても、見なくていいものも、たくさんある」「何を見るべきかは、自分で決めていい」

そう言う彼女から生まれたものたちは自信のようなを持ち合わせていて、それを眺めるのはとても心地良いものです。

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東京の近くにお住まいの方は、ぜひ展示にも行ってみてください。展示スペースである本屋さんもいいところです。

[blossom]
期間:6月25(日)-7月15日(土)
場所:古本屋百年(東京都武蔵野市吉祥寺本町2-2-10 村田ビル2F)
時間:月曜日~金曜日/12:00~23:00
   土曜日/11:00~23:00
   日曜日/11:00~22:00
   火曜日/定休日

(百年のホームページに移動します。)

台風一過の夕方

2017.07.06

台風が過ぎ去った後の透明な空気や、眩しい光が子供の頃の記憶にありました。雨が上がって日が出たら、嵐が過ぎた安堵感もあり、なぜか少しわくわくして晴れやかな気持ちで外に出たことを思い出しました。台風一過という言葉を知ったのはその後のことだったと思います。

先日の台風の後、夕方から街中が見渡せる近所の山へ向かいました。水を得た草木も心なしか生き生きしていて、アスファルトの水たまりや店のショーウィンドウの水滴にもきらきらと光が反射して、街中が日常とは少し違う光景。台風一過の空は、風や雨で空気中のチリが吹き飛ばされ、澄んだ景色が現れます。きっと美しい夕焼けが見れるのではと期待しながら山道の階段に腰掛けて雲を眺めながら日の入りを待ちました。

播州織のストールとブランドの誕生

2017.07.05

播州織の産地では従来チェックやストライプのシャツ生地の生産地として繁栄した播州織産地なのですが、近年、播州織の技術を応用したストールの開発が産地内で盛んに行われるようになり、ストールのブランドがいくつか誕生する新しい動きが出はじめてきました。イベントなどで出展していると、播州織=ストールのイメージを持っている方も多く私達も驚くほど播州織のストールの良さが浸透して来ています。

そもそも、なぜ播州織の産地でストールが作られるようになったのか。実はストールが産地で作られるようになって実はまだもたっていない程、最近の出来事なのです。しかしこれは地場産業が時代の流れの中で大きく変化する切っ掛けであり、播州織の歴史のなかでも大変興味深い出来事でもあると思います。

兵庫県西脇市を中心とした北播磨地区で栄えた播州織は、綿を中心とした「先染め織物のシャツ生地」の産地です。先染め織物とは糸を先に染めてから織る織物の総称で、チェックやストライプなどがその代表例です。具体的に言うと例えば、ロンドンストライプやペンシルストライプ、ギンガムチェック、マドラスチェック、タッタソールチェック、無地であれば、シャンブレーやダンガリーと呼ばれるものであったり、オックスフォードなどもあります。ワイシャツからカジュアルシャツまでシャツ生地を中心とした生地が主流の産地なのです。もちろん現在も産地全体で見ればこれらの生地がほとんどです。

1980年代に最も栄えた播州織ですが、現在では国産の生地の多くはアジアでの生産に置き換えられてしまい、国産で生き残るには、日本でしか作れないものづくりが不可欠となりました。より付加価値の高い製品を開発すべく生地から製品まで完結してモノ作りをすべく取り組む企業が増えるなかで、生地の良さが最もそのまま商品へ影響するストールは、産地のブランドがその製品の良さをアピールするのにはぴったりでした。自分たちの「ブランド」ということも産地にとっては全く新しい取り組みでした。従来の産地の仕事は完全な裏方でしたので、発注があれば、その要望どうりに作る事が仕事でした。「ブランド」として、自ら、世界観や製品の付加価値を提案するような在り方自体がはじめての出来事だったのです。

初めて産地でストールが誕生したのは、もう7,8年前でしょうか。二人のベテランの職人さんが、旧式の織機を使い、産地で初めてストールを作ったのです。それは今までのパリッとしたシャツ生地とは全く違う、柔らかく、ふわりと空気を孕んだ優しい質感のものでした。しかも、もともとシャツに使われる素材は、細い糸の綿や麻が中心となっているので、設備や、職人の技術は、天然素材の柔らかいタッチのストール生地を作るのにはとても向いていたのです。

hatsutokiでは、ウェアとともにストールも制作しております。hatsutokiのストールの特徴は良質な原料で、細く繊細な糸使い。染められた糸の重なりによる奥行きのある色味は、じっと見つめるほどに魅力が増してきます。色味のコーディネートの合わせやすさやボリューム感にも細心の注意を払いデザインしています。通年使える、綿100%のストールから、春夏に心地良い麻混のもの、秋冬におすすめのウール混のものや、カシミアを織り込んだものもあり、どれも今までの播州織にはなかった新鮮な表情です。

播州織_ダブルフェイスストール
ダブルフェイスストール 12000+tax
綿100%の定番のストールです。細く繊細な色糸が混じりあって生み出される奥行きのある色味が魅力的な播州織のストール。通年使えて、どんな服にでも合わせやすく年間を通して一番人気のストールです。

播州織のストール_3
コットンリネンスカーフ 10000+tax
細く繊細なコットンをベースにリネン混の糸を織り込み、涼し気なリネンの節感が夏らしいストール。4方のキャメルオレンジの縁取りのアクセントが全体を引き締めてくれています。春夏シーズンでは一番人気です。

播州織のストール_2
ダブルフェイススカーフ 6000+tax
※オンライン限定
定番のダブルフェイスストールがオンライン限定の配色で登場しました。小振な90cm×90cmのサイズ感はスカーフの定番サイズでもあります。ちょっとした首元のアクセントにぴったり。ラフなスタイルと合わせればコンサバにも見えません。

その他にも、風合いの良い良質な天然素材のストールを多数そろえていますので、是非ご覧ください。
ONLINE STORE/STOLE/

hatsutoki books vol.23 [パイナツプリン]

2017.06.24

今回紹介するのは、吉本ばななのエッセイ[パイナツプリン]。『キッチン』で鮮烈にデビューしてから、作家として活動し続けてきた彼女の、初のエッセイ集。執筆した当時24才だった彼女の日常の出来事、友人や恋、作家について考えることについて。少女のようなあどけなさと、とてつもない落ち着きと冷静さを持ち合わせたエッセイは、まだどこか未完成でみずみずしさを感じます。

不安定な精神とデリケートな心を持ちながらも、家族や友人を愛し、やりたいことに前向きに取りくんで、人間らしく生きている。本当にいいなと思う。この言葉は、彼女が敬愛するスティーヴン・キングという小説家についてのエピソードから抜粋した、彼に対する思いを連ねた一節ですが、これはまさに、私自身が抱く彼女への印象。一人の作り手の、若き頃に考えていたことや目指していたものを知るのは、とても勇気をもらい、元気が出るものです。

また、この本で興味深かったのは、女性は「水分」が多くて変化が多いということについて書かれた部分。感情的な心の動きを、彼女は水の「揺れ」に例えていました。水が揺れるように、時に見ていてこわくなるような「瞬間美」のみずみずしさは女性の美しさなのだと。

これを読んで、「揺れ」はあっていいものなのだ、しょうがないのだ、とどこか救われた気分になり、それを以ってなお、たおやかにそれを乗り越えて、凛として毎日を過ごしていきたいなと思えるのでした。