大城戸織物へ vol.1

2018.01.25

西脇にあるジャガード織物の機屋さん、大城戸織布へ行きました。実はhatsutokiのメンバーは初めての訪問。一歩入った瞬間にまず感じたのは「工場が美しい!」ということでした。これはシンプルで当たり前のことのようにも聞こえますが、私たちの日々の生活を振り返っても感じるように、綺麗さを保つのは基本的でありながらなかなか難しいこと。ましてや綿織物の工場では製織のとき、経糸が上下する運動によって擦れて毛羽立ち、”風綿”と呼ばれるワタが常に出てしまいます。なので工場を動かしていると、たちまち現場は一面、床も天井も埃で覆われてしまいます。

しかし一方で工場の清潔さは、織物のクオリティにも繋がります。時に風綿は経糸に付着してしまい、緯糸とともに織り込んでしまうことがあり、それは織物のキズになり不良として扱われてしまうのです。現場の清潔さを保つことで、不良を減らして仕事の効率をあげるのは、少人数で営む機屋さんには簡単なことではありません。大城戸さんの工場では様々な工夫がなされていましたが、その一つがこちら。

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排気口からでる風綿を布袋でキャッチして、工場に散らないよう防いでいました。シンプルな工夫ですが、この一手間をかけることで仕事のスピードや、作るものの精度もぐんと上がるのだろうとおもいます。小さな積み重ねこそが、ものづくりでは大切だということをあらためて感じました。

KIKKOUジュエリー新作登場

2018.01.24

hatsutokiのオンラインストアでおなじみの、KIKKOUジュエリーの新作が登場しました。曲線を描く金属に、むら染めしたリボンを解いた一本の糸をくるくると巻きつけた繊細なピアスは、軽やかな装いのアクセントになります。

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今回の新作のメインは、植物のパーツがモチーフとなっています。花の雌しべや雄しべをかたどったような、凛としながらどこかロマンチックな形。

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くるりと一周円を描いたシリーズでは、1ピースずつご購入いただけます。同じ色をひとつずつ選ぶのも、ちがう色の組み合わせを楽しんでいただくこともできます。

また、KIKKOUさんの製作の背景についてブログでもご紹介しております。こちらよりぜひご覧ください。

▶︎KIKKOUジュエリー商品一覧

春夏に向けて

2018.01.23

次の春夏に向けて、今の時期は生地をひたすら織っています。これはドビー織といわれる、一定のピッチの模様がリピートした織物。縦に一本すっと入った糸の上をドビー模様が連なっています。パールのようで、雫のような美しい表情。

ドビー織は小柄の規則正しい幾何学的な模様が多く、シンプルな技術でありながら、模様の種類は非常に多くあります。古くからシャツ地の産地として栄えた西脇では、ドビー織の生地見本が機屋さんなどでもたくさん目にすることができます。長い時間に渡って、産地の人々によって研究と開発がされてきた技術を用いて、次の春、新鮮な表情のテキスタイルが登場します。

ここから更に、一手間加えて服地に変身する予定。どんなテキスタイルで登場するか、楽しみにしていてくださいね。

綿が糸になるまでの風景

2018.01.22

前回の[インドの綿花畑]に続いて、綿が糸になるまでの風景。これは畑で取れたコットンからごみなどの不純物を取り除いている作業の様子。本当に手で一つずつ仕分けているのだとこの写真をみると実感します。後ろ側に積まれた綿の山は、まるでブロック塀のよう。普段の日常で、近しいコットンの存在が、たくさんの人の手によって生まれているものだということに改めて気付かされます。

hatsutokiで生地を作るときも、同じ綿の糸でもどこの産地のどんな品種の糸なのか、とても慎重に選んでいます。糸の特性に詳しい糸屋さんを始め、職人さん方の経験をうかがいながら、どれが最適かを考えています。光沢感がある、伸度がある、糸の太さのムラが少ない、不純物が含まれていない……など、ぱっと糸を見ただけではわからない糸の特徴が沢山あり、長い時間費やしただけの経験と知識が西脇の産地にはあります。その一つずつを見過ごさないよう、素材を活かせるような生地作りをしていきたいです。

シャツ地で仕立てたハンカチーフ

2018.01.20

hatsutokiオリジナルのチェックやストライプなど、色とりどりの生地を使用したハンカチーフがオンラインストアに登場しました。繊細な綿糸を使用して織り上げた生地は、上品な光沢があり、しっとりと優しい肌触りです。

ハンカチーフとしてはもちろんのこと、何かを包んだり、スカーフの代わりにちょっとしたワンポイントにもなります。商品は、13cm角の紙の貼箱に入れてお届けします。ラッピングも承りますので贈り物にもおすすめです。

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>> ハンカチーフ商品ページへ

hatsutoki books vol.28 [ 世界をきちんとあじわうための本]

2018.01.19

今年最初にご紹介するのは、人類学者を中心メンバーとする「ホモ・サピエンスの道具研究会」という、ちょっと気になるリサーチ・グループ名の人々によって出版された一冊。

呼吸すること、その日の天気に合わせてぴったりの靴を選ぶこと、一日の予定を想像してカバンの中身を整えること、足跡を残すこと。あらゆる人が暮らしのなかであたりまえに行為している営みを研究の対象に、ありふれていてあまりに当然のことゆえに普段は気づかない世界の設定や、意味にこだわりすぎて時に取りこぼされてゆくその豊かさについて考察した一書です。

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わかっていたつもりの行為や景色への解像度を上げたり視点をズラすことで、生き生きと容貌を違える世界の味わい。それは、ものづくりにおいても共通する基本的であり、大切な姿勢。「こんなところにヒントがあったんだ」と感じる力に、水を与えて感性をみずみずしく潤してくれるような一冊です。学術的なアプローチをテーマにしながら、シンプルな行為やルーティンの延長のなかに事象を捉えて提示する、あざやかで心地よい気づきと学びがきっとあります。

instagram #hatsutokibooks

インドの綿花畑

2018.01.18

先日お世話になっている糸屋さんがインドに行かれたと言って、旅の道中の写真を見せてくれました。一面に広がるコットン畑に、何も遮るものがない大きな空。綿が糸になるまでの一連の工程を見に行かれたと話していました。私たちは普段、糸になった綿のすがたを見慣れてしまっていたのでこの風景が新鮮に目に映りました。

現在、日本国内には紡績の工場はほとんどありません。なので国外で栽培された綿花を紡績して、日本はその糸を輸入しています。服屋さんに行くと、この生地はどこでどうやって作られたのだろうかと想うことがありますが、この旅の景色を見せていただいて、その想像がより一層広がりました。

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綿の生地の風合いは、育てられる土壌や品種によって様々。同じ太さの綿でもそれぞれ個性があります。この地域で作られる綿は、全て人の手によって摘まれているのだそう。繊維が切れない力加減で丁寧に一つずつ収穫されるからこそ、柔らかな綿の糸となり、しなやかな生地になります。実は、綿は元々インドで誕生した素材といわれています。昔から脈々と受け継がれてきた栽培の技術や紡績の産業が、今もなお人の衣文化の中心であり、始まりとなっていることを実感できました。

赤いストール

2018.01.11

明けましておめでとうございます。年末のクリスマスから始まり、年始の時期にかけて、どこの国でもお祝いの色として「赤」とはおめでたく感じる、共通の感覚があるのだなあと改めてふと思い、今回はまだまだ寒さの続く、今の時期にもおすすめのhatsutokiの赤いストールを集めてみました。

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【メランジコットンストール】
メランジという名の通り、いろんな糸の重なりによって織り上げられています。深みのあるワインのようなトーンのテキスタイルの経糸はネイビー2本、モカブラウン1本、緯糸はレッド2本、ブラウン1本とそれぞれ3本撚り合わさった杢糸が使われています。そして、ふんわりとした風合いに仕上がるように、空気をたくさん含むように甘い撚りがほどこされているので、程よいボリューム感がありつつ、重たさを感じさせません。
>>商品詳細はこちら

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【山のジャガードストール】
コットンをベースに、フリンジ部分には大胆にシルクをあしらったジャガードストール。夕焼けに染まった西脇の山々がインスピレーションとなって、織り上げられたテキスタイルです。シルクの光沢感、コットンの軽やかさが兼ね備わったストールになりました。
>>商品詳細はこちら

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【MIXモクストール】
杢糸が緯糸に織り込まれたストール。そして、このテキスタイルは細い綿糸が20本もの束に甘く撚り合わされているものです。一気にこの量を合わせることはなく、つい納得してしまう心地の良いボリューム感と、とろけるような肌触りが特徴です。
>>商品詳細はこちら


一口に赤といっても、糸の重なりによって生まれる色は本当に様々。そして、生まれた風合いも一つひとつ違う良さを持った仕上がりになりました。ぜひオンラインストアでチェックしてみてください。本年もhatsutokiをどうぞよろしくお願いいたします。

林与織物へ vol.2

2017.12.21

私たちが工場を訪れている間、つかの間通り雨が降りました。「雨のおかげで、織りやすくなった」。そう口にした林与さんの言葉で気づいたのは、機場に湿度を管理するための設備がないことでした。糸の状態は、その日の気温や湿度によって変化しやすいもの。綿織物の産地である播州では、ほとんどの機屋さんに湿度を調整するための設備がそなわっています。

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播州の地では麻を緯糸として使うことはありますが、それでも綿より切れやすいと織り手さんは苦労されます。なので、その素材を湿度調整無しの環境で織っていることに驚きました。

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黙々と糸をつなぎ、機械を調整する林与さん。この産地は、今では機屋さんは片手に数える程しか残っていないと話していました。そんな状況の中、ここの機屋さんでは、いまや生地にこだわるトップブランドや企業からオーダーを受け続けています。糸の仕入れから販売までをほとんどをお弟子さんと二人でこなしており、播州では分業化された工程がほぼ、この一件で行われていると言っても過言ではないことが分かりました。それに費やされた年月と努力は、聞かずとも想像をはるかに越えるものだろうと感じられます。

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太番手から細い糸まで、どんな規格の変わった麻の生地も織り上げてきた工場。近況をうかがうと試作段階のプロジェクトがいくつも進んでいました。現状に満足せず、とことんものづくりを追求する。ないものや環境は自分で作る。その姿勢をこれまでもこれからも、ものすごい勢いで常になされていくんだと知ったとき、背筋が伸びる思いでした。


事務所には織り上げられた反物が沢山ありました。これは、hatsutokiのオンラインストアでも紹介している林与織物のキッチンリネンクロス。

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実にいろんなサイズと色がありました。近日、サイズ違いもオンラインストアに追加予定です。ぜひチェックししてみてくださいね。

>>キッチンリネンクロス 商品ページへ

林与織物へ vol.1

2017.12.06

滋賀は、近江上布と呼ばれる麻織物の産地として栄えたところ。この地に「林与織物」という120年以上続く機屋があります。以前、折を見て工場へうかがいました。遠くの方に山が臨んで、田んぼに囲われた場所に林与織物はありました。

到着すると、工場は大忙し。織り慣れているはずの規格の生地がどうしても織り進められないらしく、ここ3日間ほどろくに寝られていないとか。そんな状況の中で訪問してよかったものなのか……と申し訳なく思いつつも、私たちでも手伝える仕事がわんさかあるとおっしゃるので、いざ現場へ!

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播州の機屋さんと違う点のひとつは、整経という経糸を準備する工程から機屋さんが今もなお行なっているということ。播州も昔は、多岐に渡る作業工程を機屋さんが行なっていましたが、大量生産へと体制が移行するに当たって、効率を求めて分業制にしたことで、今は細分化された段階の作業をそれぞれちがう工場で行っています。

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糸が横に立てられて、ずらりと並んでいるのは、まさに整経の現場。経のしま模様のとおりに、糸を一つずつ置いていきます。単純な作業のようで、設置する場所も大きく、糸の数も何百とあるので手間と時間がとても掛かります。普段、自分たちが洋服に仕立てている生地も、いろんな人が時間を費やして作られていくんだと、糸を一本ずつセットしていきながら、あらためて強く感じました。


次回は、林与織物の織りの現場と職人さんについて。hatsutokiのオンラインストアでは林与さんオリジナルのキッチンリネンを販売しています。ぐんぐん水を吸って、カラッとかわくので使いやすい。スタッフが実際に使い、惚れ込んでお取扱いさせていただいてます。ぜひチェックしてみてくださいね。

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>>キッチンクロス 商品ページ