
山のジャガード
2016.03.12
四方を山に囲まれた西脇の生活。日々の美しい景色にインスピレーションを受けてデザインを考えます。写真は新柄の生地を試織(ししょく:試しに織ること)しているところです。
毎朝、山の間をぬうように通勤するのですが山をよく観察していると、山の表情は四季折々に変化して季節の移り変わりを教えてくれます。春、4月の雨が止み気温が上がると、山は一斉に新芽を吹き、若葉色に染まります。夏になるに連れ、緑はどんどん深緑になり、夏が終わる頃に一番濃い緑になるのです。秋が来ると気温が下がるに連れ段々と茶褐色に。そして11月ころには紅葉し、1月頃になるともう枝だけの茶色い山になります。冬の朝は白いモヤが掛かって影だけになったり、霜が降り朝日できらきらと光ったり。夜に雪が振り突然雪化粧がかかったり。冬には冬の色がつくのです。
写真は来年の秋に登場する予定のジャガード織り。柄を自在に操れるのがジャガードの特徴ですが、西脇の急勾配な山(何故か西脇の山は急斜面で尖っています)の連なる景色と四季の色を表現しました。写真の色は秋、夕日で真っ赤に染まる山の色です。実はこの生地、織り上がった後にもう一工夫、仕上げの工程があります。手が掛かるのですが、他の織物では再現出来ないジャガードならではの表情に変化します。
_murata
※追記
半年以上の歳月を掛けて商品が並びました。是非ご覧ください。
シルクジャガードストール 小¥15,000+tax
シルクジャガードストール 大 ¥22,000+tax