
雪景色
2017.01.21
一番古い雪の記憶をふと思い出しました。多分小学校に入る前くらいだったと思います。朝起きたら窓の外が一面真っ白、見慣れた景色が一晩でがらりと変わってしまったことに、憂鬱な朝の寒さも吹き飛ぶくらいわくわくした記憶です。雪が積もった朝は、まだ低い太陽の光が雪に乱反射して、部屋の中まで明るくなります。目の奥の記憶に焼き付きついた、窓の外の眩い光。いつも雪が積もる度に思い出します。
冒頭の写真は西脇の近所の山に掛かった雪化粧です。肌を刺すように冷たく透き通った空気で、空はより青々として、雪に反射した朝日は柔らかく金銀にひかりとても美しい朝の景色でした。そしてこの景色は一年半前に、冬の景色を柄にしたいと、思い浮かべた景色そのものでした。記憶を辿りながら色を選び、柄を配置していきました。色も、質感も、光のイメージさえもあまりにぴったりと重なりました。デジャヴの様な不思議な感覚で、少し嬉しくなり、通勤の途中思わず車を側道に停め、少しの間ぼうっと見つめた後、一息ついて景色を写真におさめました。
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