
ジュエリーブランド[KIKKOU]の製作風景 vol.2
2017.09.13
hatsutokiのオンラインストアにも登場したKIKKOUオリジナルのゴールドリング。
華奢でうつくしいこのジュエリーも、一つひとつ彼女の手仕事によって作られています。今回は、彼女のジュエリーの「かたち」が生まれるまでを追っていきます。
[KIKKOU]のデザイナー・亀甲有美さんのアトリエは大阪の一角。この机でジュエリーをいつも作られているのだそうです。金属を扱うための道具がずらりと並んでいました。
指輪も、もともとは長い金属の針金のようなもの。これを指輪の長さに合わせてカットするところから始まります。
切った断面を丁寧にやすりで磨いたら、円柱の筒に巻きつけて指輪のかたちを作っていきます。丸を描くように金属をしならせたら、バーナーでくっつける[ロウ付け]の工程。
すると、金属はロウ付けによって表面が黒く酸化し、酸化膜ができます。それを落とすため、希硫酸という液に10分から20分ほど浸ける[酸洗]という作業を行います。酸化膜を落とした後は、磨きの作業をして表面のテクスチャーを作っていきます。
これで、指輪のかたちが完成。これがベースとなって、ここからメッキを塗装したり、糸を巻きつけたり、いくつもの工程を重ねていくことで彼女のリングは生まれています。
亀甲さんは撮影のあいだも、説明しながらすらすらと指輪を作ってくださっていましたが、その早さにやはりびっくり。金属の素材が、だんだんと軽やかさを帯びて、繊細なかたちへと変化していく過程は、とても新鮮に思えました。
一つひとつ正確にうつくしい手仕事で完成されていく、彼女のジュエリーがあらためて愛おしく感じられます。
KIKKOUオリジナルのリングはhatsutokiのオンラインストアでもお買い求めいただけます。
むら染めしたリボンを解いた一本の糸をぐるぐると巻きつけたとても華奢で繊細なリング。その日の装いに合わせて色を合わせたり、重ねづけしても可愛いアイテムです。