林与織物へ vol.1

2017.12.06

滋賀は、近江上布と呼ばれる麻織物の産地として栄えたところ。この地に「林与織物」という120年以上続く機屋があります。以前、折を見て工場へうかがいました。遠くの方に山が臨んで、田んぼに囲われた場所に林与織物はありました。

到着すると、工場は大忙し。織り慣れているはずの規格の生地がどうしても織り進められないらしく、ここ3日間ほどろくに寝られていないとか。そんな状況の中で訪問してよかったものなのか……と申し訳なく思いつつも、私たちでも手伝える仕事がわんさかあるとおっしゃるので、いざ現場へ!

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播州の機屋さんと違う点のひとつは、整経という経糸を準備する工程から機屋さんが今もなお行なっているということ。播州も昔は、多岐に渡る作業工程を機屋さんが行なっていましたが、大量生産へと体制が移行するに当たって、効率を求めて分業制にしたことで、今は細分化された段階の作業をそれぞれちがう工場で行っています。

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糸が横に立てられて、ずらりと並んでいるのは、まさに整経の現場。経のしま模様のとおりに、糸を一つずつ置いていきます。単純な作業のようで、設置する場所も大きく、糸の数も何百とあるので手間と時間がとても掛かります。普段、自分たちが洋服に仕立てている生地も、いろんな人が時間を費やして作られていくんだと、糸を一本ずつセットしていきながら、あらためて強く感じました。


次回は、林与織物の織りの現場と職人さんについて。hatsutokiのオンラインストアでは林与さんオリジナルのキッチンリネンを販売しています。ぐんぐん水を吸って、カラッとかわくので使いやすい。スタッフが実際に使い、惚れ込んでお取扱いさせていただいてます。ぜひチェックしてみてくださいね。

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