
アレンジワインダー
2018.03.09
抽象画のようですが、これは経糸のつなぎ目。アレンジワインダーという経糸をつなぐ技術を使っています。もとは大量生産が主流だった時代、次の経糸を載せ替える時間が惜しいほど機場が忙しく回っていたので、その手間を減らそうと複数の縞模様の経糸を一つのビームに整経して巻いたのがこの技術の始まりでした。
これからの時代は小ロット生産にも対応できるようにと、再び着目され始めています。先染め織物の産地としてこれからもつくり続けるのには、必要な技術なのかもしれません。そして、この方法によってこれまでにはなかった織物が作れる時がくるかもしれない、と思うと胸が踊ります。