オリジナルのレザーベルト

2018.11.20

hatsutokiが拠点とする西脇は北播磨地区というエリアに位置します。「播磨」が指す場所は、兵庫県から遠方の方にはなじみが薄いかもしれませんが、兵庫の西部一帯のことをいいます。播磨の南、姫路の周辺は古くより牛革の産地として知られていました。今も、いくつもの革工場があります。

遡れば平安時代に書かれた書物にはすでに、播磨の地名が「皮革の産地」として記されました。それを考えると、播磨の革づくりの歴史は千年を超えています。また、同時代から兵庫県の但馬地方は牛の飼育がされていた記録がありました。食用のほか農業としても重要な労働力だった牛。古くから牛とともに生きてきた土地だからこそ、今もなお飼育や革に関する技術が受け継がれていたんですね。

この姫路のまちで鞣されたヌメ革を使って、以前にオリジナルのベルトを作ったのですが、この頃、あらためて使い心地がいいなと感じます。使い続けてもくたるどころか、柔らかくなって使いやすくなっていき、どんな装いにもつけやすいのでつい選んでしまうのです。


一年、愛用して使い続けたスタッフのベルト(上)と、新品のもの(下)。植物タンニンでなめされた革は、色の深みやツヤ感が上がり、うつくしい経年変化をたどります。一年使い続けたものは、ヌメ革特有の飴色になっています。

金具の部分は装飾が省かれた、さっぱりとしたかたち。どんなボトムスにも合わせやすい、シンプルなデザインです。ベルトは細めで、女性らしいニュアンスでありながら、質感はしっかりとしていて、安心して長くお使いいただけます。

ゆっくり時間をかけて愛される、hatsutokiの隠れた定番になればいいなと思っています。こちらの商品は、通常は13cm角の紙の貼箱に入れてお届けしています。ご希望があればラッピングも随時承りますので、お気軽にお伝えくださいませ。


[レザーベルト] ¥8,400+tax