水の季節

2016.06.24

湿気に包まれて少し身体が重たいような。すっかり梅雨に入って雨が続いています。この季節になると、草木は一気に成長するようです。水々しい毎日は植物にとってはとても気持ちよいのでしょう。

ふと雲の切れ間から差し込む光は湿気で拡散して柔らかく、夏のそれとはやはり違います。同時に水気を含んだ草花がきらきらと輝くので、水の季節ならではの美しい世界が現れるのです。普段が薄暗い為か、余計にその一時の感動が大きいのかもしれません。

「梅雨は憂鬱」と思い込んでいたのですが、この土地に暮らす限りはそうでもないかもしれません。朝、すぅっと深呼吸した時の、少し冷たく潤った空気はとても新鮮で身体に染み渡るような感じがします。雨は草木にとっても人にとっても、生きる力のようなものを与えてくれるのかもしれないですね。

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