ピクニックにお勧め[新宮晋 風のミュージアム]

2017.06.22

兵庫県三田市にある「風のミュージアム」をご存知でしょうか。県立の有馬富士公園内の一角に、12点の大きな風車のオブジェが置かれ、芝生にゴロンと寝転がりながら風に揺られて動く大きな風車をゆっくり鑑賞できる場所です。大阪や神戸からでしたら90分くらいの場所で、休日のちょっとしたドライブやピクニックにお勧めです。

野山に設置された作品は全て三田市在住の彫刻家 新宮晋(しんぐうすすむ)さんから寄贈された作品たちです。新宮晋さんは自分自身も三田の山の中に住み、水や風など自然のエネルギーを利用して動く機械仕掛けの立体作品を作り続けています。

風のミュージアムでは、野原に風が吹き抜けると、風を受けた様々な形の風車がそれぞれ動き出します。まるで人工物である彫刻が生き物であるかの様に、ゆっくりと大廻りで動くものもあれば、小さく早く動くものもそれぞれに個性的です。

風車を通して、わたしたちは、もしそれが無ければ感じることができなかった風をより身近に感じることが出来きます。そんな体験を通して、新宮晋さんの作品は人と自然のより良い関わり方を教えてくれているのかもしれません。晴れた休日に是非遊びに行ってみてください。有馬富士公園ではお子様の遊び場も沢山用意されているので家族でも楽しめます。


hatsutokiのウェアで休日のピクニックやドライブにお勧めのアイテムをピックアップしました。

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サテンコットンのワンピースは、さらりとしていて夏にぴったり。ふし感のあるリネンのストールは涼し気な表情が夏にぴったりです。日除けや冷房対策にも、一枚もっていると重宝します。

Tops:サテンロングタンク/ベージュ/17000+tax
Scarf:コットンリネンスカーフ/ホワイト/10000+tax


風のミュージアムから車で15分ほどのところに、「Barnshelf」というとても素敵な雑貨店があります。
元は牛小屋だった納屋を改装して出来た空間にところ狭しと雑貨や本が並びます。
hatsutokiの商品も一部お取り扱いがありますので、是非立ち寄ってみてください。

[Barnshelf]
〒669-1515 兵庫県三田市大原1587-9
Tel : 079-558-7664
Fax : 079-558-7665
営業時間:11:00am~7:00pm
水曜日定休
HP:http://barnshelf.com/
Instagram:https://www.instagram.com/barnshelf/

ライトコットントレンチコート

2016.10.03

たっぷりとした分量のトレンチコート。着る人の動きに合わせ美しく布が揺れます。ベルトで絞られ自然と寄ったギャザーは裾まで波打ち、影を作り、奥行きのあるテキスタイルの色味をより一層引き立てます。

シャツ用にと開発したテキスタイルからインスピレーションを得て、コートのデザインを考えました。布をじっと見つめながら、揺らしてみたり、壁に掛けてみたり、絞ってみたり。そうしているうちに、この布がトレンチコートになったらどんなに美しいだろうと想像を膨らませワクワクしながらデザインをスタートしました。

テキスタイルは3色もの色が重なりあった深みのあるシャンブレー。柔らかい生地感と光沢は女性らしく繊細でありながら、細かいヘリンボーンが施されるテクスチャーは男性的でもありました。2面性を兼ね備えた生地の良さをそのまま形にしようと考えた時に強さと女性らしさを兼ね備えたウェアのイメージが湧いてきました。

トレンチコートのルーツは本来軍用にデザインされたものです。高密度のギャバジンなどで仕立てた物が定番ですが、あえて繊細なテキスタイルを用いて、ミリタリーの持つ強くたくましいイメージを引用し、繊細で凛とした女性像と重ね合わせました。クラシカルを洗練させたシーズンテーマ「KIKYOU(帰郷)」のイメージを代表するアイテムでもあります。是非ご覧ください。

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ライトコットントレンチコート

[カーキ][ホワイト]

ツイルチェックシャツ

2016.09.17

秋の乾いた空気、透明な光の下では山や草木の紅葉の色がよりいっそう美しく見え記憶に残っていました。私達が拠点としている兵庫県西脇市は四方を山に囲まれていて、植林された常緑樹が少なく、雑木林の山が多いため、秋の山の景色は大変美しいのです。そんな景色を思い浮かべながら作ったオリジナルのチェック柄です。

一見すると、どこにでもある伝統的なチェック柄の様にも見えます。古くからある、伝統的なチェック柄もやはり自然の色のインスピレーションから配色を考えられたものだったからではないでしょうか。私達もその美意識に習い、私達自身が見た景色、光、空気をその柄に落とし込もうと思いました。そして現代の洗練された技術をもって、上質で細く繊細なコットンで織り上げ、hatsutokiの生地ならではのアイデンティティをもたせました。織り上がった生地は皺の陰影や、光の加減によってほのかに変わる色の深み。美しい質感となりました。ふわりと軽く薄い生地は空気を纏うように軽やかで優しい肌触りのシャツです。

ノーカラーのシャツでスッキリと仕立ました。上質な黒蝶貝の貝ボタン、背中に入った細やかなピンタック。糸作りから染、織り、仕上げ、縫製まで何十人もの職人の丁寧な仕事が一枚のシャツに凝縮されているのです。是非ご覧ください。

こちらのシャツの生地の制作工程を追いかけた動画を公開しております。そちらも合わせてご覧ください。
▷動画【hatsutoki Inspiration & Making】

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ツイルチェックシャツ
[カーキ][ネイビー]
オンラインショップでもご覧いただけます。

忘れられないブラウス

2016.09.03

数年前に、旅先で偶然見たアンティークのブラウスの記憶が頭の片隅にずっとありました。そのブラウスは見るからに繊細な手仕事で織られた布を使い、品の良いレースが慎ましく施されて女性らしい。そしてとても贅沢な素材使いにも関わらず素朴さがありました。触れた瞬間に思わずドキドキした事を良く覚えています。

しかし、そのような美意識を踏襲しているようなデザインの服は今、どのお店で探してもなかなか見つからない事もその後に気が付きました。上品さと素朴さは、一見すると相反する要素の様にも思えるので、バランスを保つことはとても難しいのです。上品な服はいかにも高級そうな事を主張しないと埋もれてしまうし、素朴な服もいかにもナチュラル、地球にやさしい事をわかりやすくしなければなりません。

私はその記憶の中の、忘れられないあの服の美意識に習ったブラウスを制作しようと思いました。hatsutokiが得意とする細くて繊細なコットンは「上品で素朴」にピッタリの素材であることにも気が付きました。シルクの様なしなやかさを持ち、綿ならではの慎ましさを持っている希有な素材だったのです。控えめなフリルを胸元に。ボタンは質の良い貝ボタン。裾広がりの袖は身体の動きに合わせ軽やかに揺れます。

素材が良い服は、自然と背筋が伸びます。繊細なブラウスを身に纏うと丁寧な暮らしを思い出します。懐かしい記憶に触れたような感動。胸の内側から染み出てくる様な感動を呼び覚ますような、そんなブラウスになれば、と思いながらデザインしました。是非手に触れて見てください。

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ツイルブラウス

[ネイビー][ホワイト]

オンラインショップでもご覧いただけます。

曇り空、ストライプ

2016.06.30

ほのかに霧が掛かったような、白に近いライトグレーの地。サックスのストライプを水に見立て、ストライプを囲うように細い細い金糸を忍ばせました。光が金糸に当たるとちかちかと反射します。霧の向こうから光が差し込み、水滴に光が反射する。そんなイメージのストライプシャツです。

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ONLINE STORE

ピンストライプスタンドカラーシャツ

ラメストライプロングタンク

泥染めポプリンワンピース

2016.05.29

力強い大地の色、奄美大島の泥染めで美しく染められたワンピースをご紹介します。奄美大島の泥染めの歴史は約1300年ほど前に始まったとされています。その色は、島に自生するテーチ木から取れるタンニンと、島の亜熱帯気候、150万年前の古代地層の影響で鉄分豊富な泥田で染め上げられています。

「泥染めポプリンワンピース」はhatsutokiの繊細なコットンを高密度に織りハリ感をもたせた生地をベースに、シャンパンゴールドの金糸でストライプの柄を作りました。更に上から泥染めすることで、程よく金糸の光沢が落ち、マットで落ち着いた表情になります。バリっとした質感に大地の力強さを感じる美しいブラウン、夏にとてもお勧めのワンピースです。

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泥染めポプリンワンピース
¥32,000+tax
限定6着

販売
ONLINE STORE
POP UP STORE

※その他の販売店はCONTACTよりお問い合わせください。

本藍染めポプリンワンピース

2016.05.21

『心に澄み渡るような美しい色に出会うためには、果てしなく同じ作業の繰り返し。真面目に藍と向き合ったとき初めてその姿を見せてくれます。』*

この美しい藍色に出会った時、とても心動かされた事を覚えています。深く、どこか懐かしく、吸い込まれるような魅力のある色でした。

このワンピースはかつて江戸時代に栄えた藍染めの染色技法によって染められています。一年の歳月を掛けて職人の手により作られた「蒅(すくも)」と呼ばれる藍染めの染料。すべてが自然から生まれ、自然に帰る染料です。効率を重視した色素のみを生成する合成藍、いわゆる「インディゴ」とは異なり天然藍染めは果てしなく手間のかかる染色技法でもあります。

何度も色を重ね深みを出した藍色。その後色がでなくなるまで4日間掛けて洗いと天日干しを繰り返します。私たちは「藍染め=色落ちするもの」と常識の様に思っていたことが、実は全くの逆なのです。「本当の藍染めは色落ちしない」のです。

hatsutokiの天然藍染めポプリンワンピースは、金糸を織り込んだ高密度のテキスタイルをベースに染めて頂きました。きっと心を動かされると思います。是非手にとって見て頂きたいと思います。

_murata

 

本藍染めポプリンワンピース
¥32,000+tax

オンラインストア→ONLINE STORE

※その他の販売店はCONTACTよりお問い合わせください。

 


 

*藍染工房壺草苑のHPより

東京の西の果て 青梅
都会の喧噪とはかけ離れたこの町で
日々 自然の呼吸を感じ その営みに感謝しつつ
藍染に精を尽くしています

かつて 海の向こうの人々に“ジャパンブルー”と言わしめ
驚きと感動をもたらした藍の色
もう一度 その美しさを世の中に広めるために

古人の知恵と努力を受け継ぎながらも
現代の息を吹き込み
人々の生活を美しくするためのものづくり
それが壺草苑の目指している姿です

 

アイコンチェックのギャザースカート

2016.04.30

半袖で過ごすほど暑い日があったかと思うと、ストーブをつけるほど寒かったり。なかなか忙しい天気ですが、スカートを履く日が増えた気がします。

hatsutokiのつくるスカートは、軽やかで繊細。さわやかな色糸が重なったチェック柄を、コットンサテンの素材と重ねて動きのある巻きスカートに仕立てました。ひと癖ある独特のチェック柄は、どこか懐かしくも新鮮。夏らしい装いのスカートです。

 

ONLINE STORE ボイルギャザースカート(ベージュ)

 

リネンチェックコート

2016.04.10

hatsutokiの羽織りものは、柔らかに馴染む軽やかなコート。麻のふし感を活かしながらも主張しすぎない、自然な色を重ねた織柄が特徴です。

チェック柄はよく見ると1本ワカバ色がひそんでいたり、繊細な糸使いがシンプルながらも存在感のある柄になるよう何度もシュミレーションした織柄です。

素材は、極細の綿糸に”撚り”をかけ、張りのある麻を織り込むことでさらりとした質感です。シワも馴染む生地なので、使い心地の良いコートとなりました。ベルトで遊べるフリーサイズのパターンとなっています。

旅先にも羽織りものとしてちょうど良いと思います。

 

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ONLINE STORE

空色のコットンリネンスカーフ

2016.04.07

淡い空色のコットンリネンスカーフは、明るく軽やかで、どんな服にも似合うとても重宝する色のスカーフです。0.09mmの細さの繊細なコットンの糸と、少し節感のあるリネンを交互に入れています。繊細なコットンの柔らかさとリネン独特の上品な質感をふわりと空気の様に優しく織り上げました。スカーフの縁を囲うようにキャメルオレンジのアクセントを入れ、淡い青をより引き立てています。

このスカーフのような少しグレイッシュな青を「サックス」とよく呼びますが、このサックスは、3色の色からできています。タテ糸に薄くピンクがかったベージュ。ヨコ糸に、ぱきっとしたブルーと白を使い織り上げます。複雑な色が混ざることで生まれる繊細で奥行きのある色は、すこし西に日が傾いた時間の空の色。昼間でもなく夕方でもない淡く乱反射した柔らかい光のような優しい色のスカーフです。

コットンリネンスカーフ(ブルー)
http://hatsutoki.com/shop/products/detail.php?product_id=454