「シンプルな手編みの日常着」
インド、ネパールの手編みニットを中心に展開するブランド[odnu(オドゥヌ )]
デザイナーの佐藤さんに5つの質問をしました。
ブランドのはじまりときっかけを教えて下さい。
前職で何度かネパールを訪れ、現地の原始的なものづくりにとても魅力を感じました。ネパールには手編みの文化があり生産できることを知っていたので、この国で好きな手編み物が作れたらいいなぁと思ったのがブランドを始めるきっかけとなりました。
インドやネパールの職人さんとの物作りはどんなところが魅力ですか?
日本人の私には出せない雰囲気を出せるところが魅力です。硬くなくのんびりした感じが作るモノにもあらわれています。インドの職人さんたちは仕事だけど楽しんで作ってくれているところも魅力の一つです。
商品デザインのインスピレーション元やこだわりはありますか?
シンプルで他の服に合わせやすく、手編みだけど気軽に着れることを大切にデザインしています。
なぜ今あえて手仕事でモノを作るのでしょうか?
手編みには機械では出せない凹凸感があり、そして自由にデザインできるところが私の性格には合っている気がして。あとはこの技術を絶やしたくないという気持ちもあります。手編みのセーターは1枚編むのに2週間ほどかかってしまいます。かなり効率の悪い生産方法のため、工場がどんどん減少しているのが現状です。しかし2本の棒だけで洋服が作れる技術ってすごいと思うんです。この技術が継続できるようすごく微力ですが貢献できたらと思っています。
ブランドとして、今後の展望や目標を教えてください。
冬を楽しめるアイテムを毎年少しずつ増やしていく予定です。
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実はデザイナーの佐藤さんは以前からhatsutokiを知って下さっており、ポップアップストアにも遊びに来て頂いていました。今回ご縁があり展示会で製品を見せて頂いた時、機械では出せない温かい手編みの風合いに惚れ、お取り扱いさせて頂くことになりました。
1着編むのに2週間もかかるので、入荷出来る数量はとても限られていますが、ゆっくりした速度でのものづくりと佐藤さんのふわりとした雰囲気が、どこかhatsutokiチームのものづくりのペースと似ているな、と勝手にシンパシーを感じています。
odnuのニットのように、ゆっくり時間をかけて丁寧に作られた衣服は、手にした人がどこか懐かしさや愛おしさを感じ、ずっと大切にしたくなるようなものになる。私たちもそういうものづくりが出来たらいいなと思います。
佐藤さん、ありがとうございました。