

糸の浮き沈みで柄を表現する「ジャカード」という技法で、景色の記憶を織り上げたテキスタイル〈land scape〉。色づき始めた山の木々、日の光の移ろい、鳥の目線で眺めた里山や心の奥に残る風景を、モザイクのようにぼんやりと描いています。
1色の経糸に3色の緯糸を組み合わせて織り上げることで、多彩で深みのある色合いが生まれるのは、ジャカード織機ならではの表現。綿を使用したふっくらとした起毛感のあるジャカード生地は、程よい厚みと柔らかさを併せ持ち、複雑な柄に奥行きを与えています。
日常の装いに“風景を纏う”喜びを。単なる模様ではなく、時間と記憶を感じさせる布は、装う人の佇まいを静かに変えていきます。
